最近、ありがたいことにお気に入りの映画がリバイバル上映されました…!!!!!
「キサラギ」っていう映画なんですけどね…!!!!!
2007年公開。第50回ブルーリボン賞作品賞も受賞した本作。あらすじは以下の通り。
あらすじ
キサラギ – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ
『探偵はBARにいる』の古沢良太脚本、『累』の佐藤祐市監督作。小栗旬、ユースケ・サンタマリアなど豪華俳優が共演。自殺したアイドル・如月ミキの一周忌に集まったファンの男たちが彼女の自殺の真相に迫っていく密室劇。
確かきっかけはTVドラマの「リーガル・ハイ」。久々にドラマにどハマりして「うおおおお!!こんな感じの作品がもっと観たいぜ!!!!どこかにないんか!?!?!?」と思い至り同じ脚本の作品を探す中で見つけた本作。せっかくリバイバルで視聴して、現在ブログを運営していたので感想を書いてみようと思った次第です。
ちなみにネタバレ厳禁な展開盛りだくさんなのでできれば映画を視聴してから読んでほしい(一応ネタバレも書くので)。劇場にもよるけど2/20(木)までリバイバルで上映しているのでできればそこで!それが無理だと現状(2025年2月16日現在)だとサブスク非対応でレンタルショップに頼るしか無さそうなのでお気をつけて!
ネタバレあり感想
やっぱり何度観ても面白い。この映画を始めて視聴したときはとりあえず「面白い!!」としか思っていなかった。でも、昔よりも色々な知識と経験、特に言語化の喜びを知ってからの自分なら改めてこの映画の面白さを語れるっていうのは感慨深いよ…。
…で、早速この映画の巧いところを語らせてもらうと舞台設定だと思うのよね。
今回はアイドル「如月ミキ」の1周忌会というなのオフ会(当時は確かオフ会って言葉はなかったはずだけど)が舞台。参加する5人はそれまでネットだけのやり取りだったため対面するのは今回が初めて。ここから如月ミキの死の真相に迫る中で隠されていた彼らの背景、正体が明かされるのが魅力の一つなんです。みんながみんなそれぞれの事情で正体を隠していて、それが明かされると同時に新たな証言も追加されて事件の真相に迫ることになる。
だから、この映画の展開としてはオダ・ユージが「如月ミキの死は自殺じゃない」という発言があってからはめちゃくちゃ大まかに言うと正体バレ→新たな証言の追加→正体バレ以下略となる。こんな感じの常に話を転がしていけるジェットコースター的な展開が飽きずに楽しませてくれるんですよね。
で、ジェットコースターを運用しながらもしっかりその後の展開に向けて伏線を散りばめてキレイに回収していくもんだからそれが本っっっっっ当に気持ち良い!!!!!
2周目以降で彼らの正体を踏まえたうえで見返してみると「あ〜確かにそういう言動あったなぁ」とか「おいおいおいおい!!その発言その人に行っちゃうんか!?!?」と別視点でも楽しめるんはこういった映画の楽しみでもありますね。
ちなみに、個人的に特に好きな好きな伏線回収というか展開があってですね…。
最終的に彼らなりの如月ミキの死の真相に至ったところです。「何故火事が事故だったなら遺体は逃げ場のない物置の中で見つかったのか?」という疑問に対して「物置の中にあった家元さんからのファンレターを守ろうとしたから」という回答が出ました。ここで毎回泣いてしまう…。
これまでメンバーの衝撃の正体が明かされていく中で小栗旬さん演じる家元さん以外はマネージャー、父親、友人、恋人として如月ミキと直接的な関係があったことが明かされ、しかも彼女の死にそれぞれ責任があるかも知れないとなる。でも家元さんのファンレターが死の真相に関わることで「如月ミキの死は自殺ではなくやはり事故死だった」「直接的な関係の無い、ただ好きで応援していたファンの想いが本当に如月ミキの支えになっていた(手紙の返事は本当に社交辞令的なものではなかった)」という結論に一気に繋がるんですね。
このカタルシスが素晴らしい。こういう劣等感を抱えていた存在(ただのファン)がより上位と思われた存在(直接繋がりのある身内)を一時的だったり一箇所だけでも凌駕するみたいな展開が大好物でして…。弱いんですよね…。しかも最終的な結論は「如月ミキは最後までファンを大事にするアイドルだった」に集約されることで、途中まで「ミキちゃんの死は自分にも責任があるのでは…?」となりかけていた4人の視点をいい感じで切り替えることにも成功しているんですよね。
そんな本作は2025年2月16日現在一部の劇場でリバイバル上映中なので是非とも皆さんこの機会に観ていただきたいです。既に観たことあるよという人も改めてどうぞ!!
最後のおっさん5人でライブ映像鑑賞しながら合いの手入れて踊るシーンは最高ですからね。
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